アメリカの子ども向け解熱剤タイレノール完全ガイド|種類・用量・安全な使い方まで解説

みなさんこんにちは!あみままです。
優しい夫とにぎやかな3人の子どもに囲まれて、今日も楽しくドタバタと過ごしています。
子どもの発熱時によく使われるアセトアミノフェン。
アメリカでは、Tylenol(タイレノール)という商品が有名です。
薬局でもスーパーでも手軽に買えるので、病院が閉まっている夜間や休日にも頼れる存在です。
私も何度もこの薬に助けられてきました。

日本だと解熱剤は、処方箋が必要。
医師に指定された指定の解熱剤を指定の分量で使用するだけでしたが、
アメリカに来た途端に、自分で選んで子供に与えるなんて!
初めて使用したときには、ちょっとドキドキしました。
急に医師と薬剤師という大役を割り振られたような焦りです。
しかもお薬の説明は英語。
日本で見慣れた表示とは違う単位も書いてある。
「mg」
「mg/mL」
「mL」
「teaspoon( tsp)」
『えっ…どれをどれくらい使えばいいの?
これであってるのよね?』
と、医療職として働いていた私でさえ戸惑いました。
子どもが熱を出して不安+看病で疲れているときに
英語の説明を一から読み解くのは本当に大変。
そして、そもそも…
用法と容量の記載どこ!?
とパッケージのデザインにイラッとしたことも何度もあります。
この記事では
「タイレノールの用法と容量」
について丁寧に整理します。
最近話題になっているアセトアミノフェンの安全性や、イブプロフェンとの違いも
米国で現役医師として勤務する私の夫と
CDC(米国疾病予防管理センター)やFDA(米国食品医薬品局)などの最新情報を交えて解説します。
「いざというときに慌てないように」
この記事が、あなたにとって“お守り”的な存在になれば嬉しいです。
本記事は個別の診断や処方を代替するものではありません。
判断に迷うときや不安なときは、必ず医師や小児科に相談してください。
タイレノールとは
アメリカで最もよく使われている解熱・鎮痛薬の商品名です。
胃にやさしく、小さな子どもや妊婦さんにも使いやすい、優しいタイプの解熱鎮痛剤です。
タイレノールは日本でいう「カロナール」と同じ。
病院でも
「Tylenol(タイレノール)で様子を見てくださいね」
と名前が がそのまま使われるほど日常的に支持されている薬です。

主成分は アセトアミノフェン(Acetaminophen)
熱を下げたり、痛み(のどの痛み・頭痛・ワクチン後の痛みなど)を和らげる働きがあります。
一方で、炎症を抑える作用(抗炎症作用)はないため、腫れや炎症が強いときは別の薬(イブプロフェン系)を勧められることもあります。
実際、私の子どもが打撲した時には、イブプロフェンを医師から勧められました。
子どもだからタイレノールを使うのではなく、用途によって使い分けが必要です。
投与量の目安
一般的な濃度: 160 mg / 5 mL
目安: 10〜15 mg/kg を4〜6時間ごと(1日最大5回まで)
| 体重(kg) | シロップ量(mL) | 成分量(mg) |
|---|---|---|
| 5 kg | 約1.5 mL | 50 mg |
| 10 kg | 約4 mL | 120 mg |
| 15 kg | 約6 mL | 200 mg |
| 20 kg | 約9 mL | 300 mg |
| 25 kg | 約12.5 mL | 400 mg |
| 30 kg | 約15 mL | 480 mg |
アメリカの市販薬のラベルには、
mg(ミリグラム)
mL(ミリリットル)
tsp(ティースプーン)
oz(オンス)
などいろいろな単位が混ざっています。
日本では「○mL」表記が一般的なので、混乱することも多々あります。
| 表記 | 意味 |
|---|---|
| mg | 薬の成分量 |
| mL | シロップの量 |
| tsp | 小さじ1(約5 mL) |
| tbsp | 大さじ1(約15 mL) |
| oz | ボトル容量 |
| dose | 1回あげる量 |
特にteaspoon(tsp)表記には注意しましょう。
家庭にあるスプーンではなく、
必ず付属のスポイトやシリンジを使って正確に量ることが大切です。
タイレノール以外のアセトアミノフェンも同じ単位で記載されています。これらの情報が活用できます。
購入できる場所
子ども用のタイレノール(Tylenol)は
処方箋なしでドラッグストアやスーパーで購入できます。
オンライン購入ももちろん可能です。
主な購入先:
- 薬局チェーン:Walgreens、CVS
- スーパー:Walmart、Target、Kroger
- オンライン:Amazon
処方箋なしでお薬を購入できることを
Over The Counter(オーバーザカウンター)と表現します。
例)この薬はオーバーザカウンターで購入できますか?
Is this available over the counter?
年齢別の使い分けと形状の種類
いざ売り場に行くと、タイレノールの種類がありすぎて驚きました。
子どもの年齢や飲みやすさに合わせて、いくつかの形があります。
(さらには味の種類も3種類ずつほどあるから棚にたくさん並んでいます。)
それぞれの特徴を、わかりやすく紹介します。

乳幼児用(Infants’ Tylenol)
対象:生後2か月〜2歳前後
スポイト(シリンジ)付きで1 mL単位の調整が可能です。
発熱・ワクチン後の発熱・歯ぐずりなどで医師から使用を勧められることがあります。
生後2か月未満の使用は必ず医師に相談を。
小児用(Children’s Tylenol)
対象:2歳〜11歳
カップまたはシリンジ付きです。
年齢よりも体重で用量を判断するのが基本。
同じ濃度でも、InfantsとChildren’sでは計量方法と対象体重が異なるので注意。
お薬の形(タイプ)と特徴
お子さんの飲みやすさや症状に合わせて選びましょう。
実際の売り場にもさまざまな形像と味が用意されています。
シロップ(液体タイプ)

最も一般的で、飲ませやすく、赤ちゃん〜小学生まで幅広く使えます。
- 製品:Infants’ Tylenol/Children’s Tylenol Oral Suspension
- 特徴:体重に合わせてmL単位で量を調整しやすい
- 計量:スポイト or カップ付き
- 味:グレープ/チェリー/バブルガム/Dye-Free(無着色)
ラムネ・チュアブル錠(Chewable Tablets)
シロップが苦手な子どもや、旅行、出先で使いたい時におすすめ。
誤飲防止のために6歳以上が推奨です。
- 対象:6歳〜11歳(噛んで飲める子ども)
- 濃度:1錠あたり160 mg
- 味:グレープ/チェリー
- 特徴:持ち運びしやすく、旅行や外出先にも便利
坐薬(Suppository)
坐薬のみ店頭販売されているのを見たことがありません。
ですので、いつもオンライン購入しています。
我が家の長男は、高確率でシロップの解熱剤を吐き戻します。
購入がオンラインですぐ届かないこともあるので
我が家の常備薬のひとつです。

あると安心・便利な坐薬
高熱でぐったりしている時、または嘔吐している時に使用。
直腸からの吸収なので即効性が高とされています。
- 対象:生後6か月〜
- 成分量:80 mg/120 mg/325 mgなど
- 成分量:80 mg/120 mg/325 mgなど
- 特徴:口から飲めない(嘔吐・ぐずり)時に使う
- 保存:冷暗所
用法・容量のチェック方法
ボトルや箱のどこをチェックすれば大事な情報がわかるかを解説します。
慌てていたり、時間がない時、きちんと確認したいのにわからない〜となった時のために。
知っていると安心です。
箱の「Drug Facts(成分・用量表)」を探す
箱の側面にある
白い四角い欄が「Drug Facts」
ここに、薬の中身や用量のすべてが書かれています。

文字も小さく、びっしり書かれているので要点を掴みづらいのですが
大切な情報が詰まった部分です。
見るべきポイントはこの3つ。
- 有効成分
- 用法容量
- 注意事項
② Active ingredient(有効成分)
ここでは、「濃度(mg/5mL)」を確認します。
160mg per 5mL とあれば標準タイプです。

5ml あたりにどれぐらい成分が含まれるかを確認します。
③ Directions(使い方・量)
- 1日にあげてもよい上限回数
- 1回にあげる量
- あげる間隔(例:4〜6時間おき)
- 体重と年齢のどちらで判断するか
- 使用前に振ること
- あげてはいけない状況(過量・長期使用など)

が書かれています。
④ Warnings(注意事項)
「Do not use with any other product containing acetaminophen」などの注意書き。
“ほかの薬と併用しないで”という意味です。

併用したい場合には、必ず医師に確認を取りましょう。
安全に使うためのチェックポイント5つ
常温保存が基本
タイレノールは「室温(20〜25 °C程度)」での保管が推奨されています。
冷蔵庫・冷凍庫NG
と記載されています。
風呂場・シンク横は気温の変化が大きく、暖かくなりやすい場所です。
我が家は廊下にある収納この高い位置に保存しています。
開封日を記録する
開封日をボトルに記載しましょう!
お薬管理において私の一番のポイントはこれに尽きます。
一回の発熱で1箱、1ボトルを開け切るのは稀です。
さらに子どもは忘れた頃に発熱するもの。
保存している解熱剤・・・
いつからあるっけ?結構前からあるような。まぁ大丈夫だろう。
と使うことが多々あります。
開封日の記載を本当におすすめします!!
タイレノールは「開封後◯日で廃棄」という公式ルールはありません。基本は“ラベルに印字された使用期限まで”が目安です。状態が少しでもおかしければ使わない、が原則です。
箱を捨てずに保管
お薬は、箱ごと保管しましょう!
ボトル部分と箱で、記載内容の詳しさが異なります。
パッケージの外箱には
濃度・使用回数・注意事項
などの大切な情報が比較的わかりやすくまとめてあります。
次に使うときのために箱ごと冷暗所へ保存しておくと次に使用するときも便利で安心です。
他のお薬との併用に注意
タイレノールの成分であるアセトアミノフェンは
多くの市販の風邪薬や咳止めにも含まれています。
つまり、Tylenolを飲ませているときに、同じ成分入りの薬を重ねてあげると過量投与になります。
- ラベルの「Drug Facts(成分表示)」で、Active ingredient の欄を確認。
- “Acetaminophen” の記載がある薬は重ねて使わないようにしましょう。
使う間隔・回数を守る
4〜6時間おき、1日最大5回まで
あげた時間と体温をメモしておくと、次に投与していいタイミングがわかりやすくなります。
病院に行った際も、先生への情報になるのでスマホにメモをすると便利です。
困ったときの相談先
かかりつけの小児科の連絡先や、オンラインチャットの有無を確認しておきましょう。
投与回数や投与量を誤ったときには中毒情報センターも対応してくれます。
Poison Control Center(中毒情報センター):
📞 1-800-222-1222(全米共通・24時間対応)
保存・管理のポイント
基本的な管理のポイントは以下です
- 高温多湿を避け、冷暗所に保管
- 子どもの手の届かない場所に置くのが鉄則です。
- 使用後のスポイトやカップは、ぬるま湯で洗って自然乾燥を。
- 開封後はパッケージに記載された使用期限を目安に。
まとめ
子どもが体調を崩すと、親も心身ともにすり減ります。
ただの風邪だろうから大丈夫。
そう思っていても、
しんどそうな姿を目の当たりにすると気になりますし、
早く元気になって欲しいなぁとあれこれ気を揉みます。
『この解熱剤どれぐらいあげたらいいかな?』
と連絡をくれる友人もたくさんいます。
通常なら自分で対処できることも、
子供のこととなると慎重になるものです。
日本では、指定の解熱剤を指定の分量で使用するなのに。
急に薬剤師の役割が追加されると焦る気持ちはとてもよくわかります。
日本語で読める、お守りのような存在になって欲しいなと思いこの記事を書きました。
いざという時にも慌てずに。
「知っている」ことは、いちばんの安心につながります。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!
みなさまの毎日が 小さな幸せであふれますように。
*あみのままノート*
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