アメリカのハロウィンの過ごし方完全ガイド〜飾りつけ・学校のルール・当日のマナー・おすすめ映画&絵本まで〜

みなさんこんにちは!あみままです。

優しい夫とにぎやかな3人の子どもに囲まれて、今日も楽しくドタバタと過ごしています。

10月になると、アメリカの街は一気にオレンジと黒の世界へ。
スーパーには巨大パンプキンが並び、家々の庭ではおばけやスケルトンが動き出します。
子どもたちにとっては、一大イベントのハロウィン!家ごと、街ごとハロウィンに染まる様子は、これぞアメリカという光景。大人もワクワクします。

実はわたしは、アメリカに来たばかりの頃はハロウィンのルールやマナーを知らずに数々の失敗をしてきました。そもそも、そんな細かいルールがあるとも思っていなかったので、調べもしなかったのです。
どんなコスチュームでもOKで、当日はご近所さんなら遠慮なくノックしていいものだと思っていました。無知って怖い。

お店でも売り場にも溢れるハロウィングッズたち。よーーくみていると、このセリフさっきも書いてたなぁ。あれ?この魔女3人組やたらとグッズ化されてるな。などに気づきました。

アメリカで育つと、この時期にくり返しみたり、読んだりする映画や本があるのです。これらを知っておくと、ハロウィンがもっと楽しくなります。また、子どもたちは、学校でみたり読んだりしていることもあるので、子供とのコミュニケーションも深まります。

この記事では、アメリカでのハロウィンを安全に・楽しく・“らしく”過ごすための完全ガイドをお届けします。


目次

飾りつけはいつから?

アメリカでは、9月中旬〜10月上旬にかけて飾りつけを始める家庭が多いです。この時期は近所を散歩するのが楽しい季節です。Face Book記事やネットで『Best Halloween decoration near me』と検索すると、ハロウィンの飾り付けを賑やかにしている地区が見つかります。車で通りがかるのも楽しいです。

飾りつけの流れ

時期飾るもの・雰囲気
9月中旬秋のリース・パンプキンデコ(Fall décor)🍂
9月下旬〜10月上旬ジャックオーランタンやスケルトンが登場💀
10月中旬〜下旬フルデコモード!ライトアップ・墓石・蜘蛛の巣🕸️
11月1日〜片づけてThanksgivingデコに切り替え🦃

学校でのハロウィンイベント|コスチュームのルールと注意点

アメリカの小学校では、ハロウィン当日や前日にコスチュームデーパレードが行われる場合があります。
でも、衣装にはいくつかのルールがあります。心配な場合は、クラス担任に事前確認しましょう。

学校コスチュームのルール例

  • 武器(剣・銃・弓など)持ち込み禁止
  • マスク・フェイスペイントは要確認
  • トイレに行きやすい服装で!
  • 人気キャラは記名する
  • 気温にあったものを選ぶ

武器系はもちろんNGです。学校以外でも、持ち歩くのは避けた方がいいと思います。そしてマスク・フェイスペイントも、学校によっては禁止しているところも多くあります。学校への確認が必須です。

そしてトイレの行きやすさ!!!!低年齢の場合は特に気にしてあげて欲しい。
実際、長女の幼稚園では女の子のプリンセスドレスはNGでした。その衣装でずっと過ごすので、トイレの問題はもちろんのこと、滑り台でチュールが破れたりとトラブルが多発するので禁止されていました。オールインワンもNG。

また、地域によって寒かったり、暑かったり、ハロウィン時期の気温ちがいます。気温にあった露出度のコスチュームを着せていきましょう。子どもたちはコスチュームは着ているものの、授業内容はほぼ通常運転ですごすことになるので、気温は要チェックです。

そして、もしも脱いで過ごしてもきちんとコスチュームを持って帰ってくるように、記名しておきましょう。

学校にハリーポッターのコスチュームで行ったお友達。帰ってきたらマグルになってました。

お迎えに行ったママ友は発狂。外遊びの時間に、暑くて脱いで、誰かが間違えて持って行ってしまったとのこと。その日、学校には、ハリーポッターに仮装している子どもが数えきれないほどいました。その日はハロウィン当日。夜の衣装はどうする気なの?!とママ友は困惑、そしてブチギレという事態を目の当たりにしたことがあります。

ここ数年、我が家は簡易の自作コスチュームを学校用に用意しています。パーカーにプリントしたキャラのマークを貼り付けたり、スティッカーを貼ったり、フェルトを縫い付けて作ったりしています。

コスチュームで学校で過ごすなんで、先生たち、絶対大変だろうなぁと思います。それでもハロウィンを楽しませてくれようと、自らも仮装して盛り上げてくれる先生方、学校の対応には感謝です。


当日の夜:Trick or Treatの基本マナー

自分が失敗したからことがあるからこそ、ルールやマナーを知っておいてほしいです。

私は、ポーチライトが付いていない家は行ってはいけないと知りませんでした。そして、ちゃんと怒られました。どうか皆さんは気をつけてください。

出発のタイミング

  • 小さな子ども:17:30〜18:30
  • 小学生高学年:18:30〜20:00

回るときのルール

  • ライトがついていない家には行かない(お休み中のサイン)
  • 必ずグループで回る(1人歩きはNG)
  • 明るい服 or 反射バンド、またはライトをつける
  • お菓子は1つだけもらう
  • 手作りのものは受け取らない
  • 武器は絶対に持って行かない
  • “Thank you!”を忘れずに言う
  • その場でお菓子を絶対に食べない

ハロウィンの当日は、

1年でもっとも子供の交通事故が多い日です。

なるべく目立つようなライトを忘れずに。交通マナーに気をつけて、飛び出しをしないことを徹底しましょう。

夜に目立つように反射板は必須です!!

子どもにとって楽しくてたまらない、テンション爆上がりのイベントだからこそ、安全に気をつけて過ごしてほしいです。車移動が基本で、歩き慣れていない子どもたちは、親が思っている以上に交通ルールをわかっていません。目を離さないように、常に気をつけてあげてほしいなと思います。

アメリカの防犯について発信している【Channel AKD】さんがハロウィンの注意点や気をつけるべきことを丁寧に詳しく教えてくれています。ハロウィンに行く前に、必ず見てほしいです!

もらったお菓子のチェックと上手な処理アイデア

ハロウィンの夜に忘れずにするお仕事があります。もらってきたキャンディのチェックです。

安全チェックのポイント(Candy Check)

  1. 開封済み・包装が破れているものは処分
  2. 自家製・手作り系のお菓子は食べない(個人宅でもらうことがあります)
  3. 不自然な臭いやベタつきがあるものは処分
  4. アレルギーのある家庭は要注意(原材料表示を確認)

ハロウィン当日に警察署や消防署が「キャンディチェックイベント」を行う地域もあります。
(袋ごと持っていくと職員が確認してくれる安心サービスです)


もらいすぎたキャンディ、どうする?

ハロウィン翌日に山のように残るお菓子…。ちょっと正直困ります。そこで私は、以下の方法で対応してきました。

①「親の買取システム(Candy Buy Back)

「1個=10セント」「10個でおもちゃ1つ」など、『お菓子買い取り制度』を導入。
子どもは計算練習にもなり、親はお菓子の量をコントロールできるという一石二鳥!

例:

  • 10個で1ドル or 小さなおもちゃ
  • 100個で映画デー
  • アイスクリームの空のカップ1杯で3ドル

②寄付(Donation)

余ったキャンディを寄付が可能です。以下のような団体が受け入れています。

団体名内容
Operation Gratitude軍人・医療従事者・消防士へキャンディを送るプログラム。
Ronald McDonald House Charities病気の子どもと家族を支援する施設へ寄付可能。
Local Food Bank地域のフードバンクでも受け入れている場合があります。

公式サイトから「Halloween Candy Donations」で検索し、近くの集荷場所を確認。

③「クラフトや学習素材に再利用」

  • カウント練習(数えるゲーム)
  • 色別仕分け遊び
  • クリスマスのジンジャーブレッドハウスの飾りとして再利用

【ジャック・オー・ランタン】かぼちゃの掘り方と長持ちのコツ

ハロウィンといえばやっぱりパンプキンカービング(Pumpkin Carving)日本で買うと3000円以上するあのかぼちゃが、5ドル程度で簡単に手に入るのがアメリカ。家族みんなで楽しめる“秋の風物詩”です。

掘る時期の目安

確実に持たせたい場合は、本番の前日がベスト。
アメリカに来たばかりの頃、ジョージア州に住んでいた私は、ハロウィン2週間前に喜んでかぼちゃをカービングしました。

翌日にはカビだらけになりました。

まさかの展開でした。考えもしていなかった事態です。残念ながら、ハロウィンの蝋燭が灯されることなくカボチャは捨てました。

しかし逆に、シカゴに住んでいる時は、ご近所さんたちは、ハロウィンの2週間前にカービングして飾り始めてびっくりしました。寒い上に乾燥しているので、余裕でハロウィンまでもつのです。

このように、住んでいる場所によって、タイミングと管理方法がめちゃくちゃ大事になってきます。近所の様子にアンテナを貼ったり、聞いたりして、彫るタイミングをしっかり見極めることをお勧めします。

玄関先など涼しい場所に置きましょう。


準備するもの

  • 中くらいのパンプキン(表面が固すぎないもの)
  • カービングキット(専用ナイフ・スクーパー)
  • 油性マーカー(下書き用)
  • ボウルとスプーン(種を取る用)
  • 電池式ティーライト(火を使わないLEDがおすすめ)
カービングナイフ

カービングキットはダラーツリーのセットで十分です。子ども用の安全ナイフ付きセットも人気です。

私はハロウィン時期のみだけではなく、かぼちゃの煮物をする時も使っています。包丁で切るより、安全に切り分けられて便利です。

掘り方の手順

STEP
上部(ヘタまわり)を丸くカット

かぼちゃは意外と柔らかく、カービングナイフをぐりぐり揺らしながら押せば簡単に入ります。のこぎりのイメージで、ギコギコ動かしながらぐるりと切り抜きます。

STEP
中身をスプーンでかき出す

中のべちょっとしたワタは、カビの原因になりやすいので、なるべく綺麗にこそいでかきだします。

STEP
マーカーで顔を下書き

三角の目・ギザギザの口など、子どもと相談してデザインを決めましょう。

STEP
書いたラインに沿って切り抜いて完成です!夜にはライト入れて飾ります

長持ちのコツ

  • 掘った後にキッチンタオルやぼろ布で拭いて水分をしっかり取ります。それから薄めた漂白液で拭いてやると長持ちします。
  • 屋外では日陰に置きましょう

かぼちゃのライトアップ写真はSNSでも人気!
「#pumpkincarving」「#jackolantern」で検索するとデザインの参考にも。

子どもと観たい!ハロウィンにおすすめの映画4選【配信先つき】

アメリカで育つと、学校で読んだり見たりする定番作品があるのです。知っていればよりハロウィンを楽しむことのできます。それらのキャラの仮装をしている人や、お店に置かれているグッズで見かけたりします。

ハロウィン時期に家族で楽しむのにお勧めです。

Hocus Pocus

若い子の生気を吸って若返りを繰り返す魔女3姉妹が現代に蘇ります。親子で楽しめるハロウィン名作!

Disney + で配信ありです。

物語の舞台は、マサチューセッツ州セイラム(Salem)
ここは17世紀の“セイラム魔女裁判”で有名な街で、今でも「魔女の街(Witch City)」として観光地になっています。

Spooky the Square Pumpkin

みんなと違う見た目の四角いかぼちゃのスプーキー。“自分らしさ”を見つける心温まる物語です。
幼稚園児から小学校低学年にお勧め。
Netflix で視聴可能です。

Ghostbusters

ゴースト退治のチームが大活躍。テーマソングも有名でコスチューム定番。
Huluで配信されています。

The Nightmare Before Christmas

ハロウィンの王様ジャックがクリスマスの世界へ。大人にも人気のディスニーの名作です。
Disney + で配信されています。

ハロウィンにぴったりの英語絵本6選

Big Pumpkin

お馴染みの大きなかぶのかぼちゃバージョン。引っ張るのは、魔女とモンスターたちです。アメリカの小学校で劇をして楽しむこともあるポピュラーな絵本です。

Room on the Broom

魔女の箒に乗りたい動物たち。どんどん仲間が増えていくお話です。繰り返しのフレーズが楽しいお話です。

Meg and Mog

魔女メグと猫モグの定番シリーズ。2人の掛け合いが面白いお話です。短文でリズムよく読めます。

Creepy Crayon! / Creepy Carrots!

アメリカの学校で超人気の“Creepy”シリーズ。ちょっぴり怖くて笑える。ハロウィン時期の読み聞かせにぴったりです。

Pete the Cat: Trick or Pete

フラップ付きのしかけ絵本。英語に楽しく触れるきっかけ作りにぴったりの一冊です。

📚 これらの絵本は、学校の図書コーナーや図書館の「Seasonal Books」にも必ず並びます。


近所の「ハロウィンストリート」をチェック!

アメリカの多くの街には、“ハロウィンストリート”と呼ばれる人気エリアがあります。
そこに行けば、学校の友達や近所の家族にたくさん会えるはず!
安全面からもですが、やはりお友達がいた方が断然楽しいです。そしてハイパーにテンションの上がった子供達を管理するにあたって、やはり大人の人数は多いに越したことないのです。もしもみんなが行く場所があるならば、そこに参加するのがいろいろと楽ちんになります。

🔍 探し方

  • 学校の先生やママ友に聞く
  • Facebookのローカルグループや「Nextdoor」で検索
  • 町のニュースレターや地元サイトで“Trick or Treat map”を確認

まとめ〜文化を知ればハロウィンがもっと楽しくなる〜

ハロウィンは、ただの仮装イベントではなく、地域・学校・家族がつながる季節の行事です。
季節の移ろいを感じたり、地域の人たちと挨拶を交わしたりするチャンスでもあります。

家の飾りつけを楽しみ、子どもたちとかぼちゃを掘り、
夜にはライトのついた家を巡りながら「Trick or Treat!」と声をそろえる。
その一つひとつが、アメリカの秋を象徴する体験だなぁと思います。

かぼちゃのカービングで出る種を使った遊びも定番の一つです。

大切なのは、ルールを守りながら、家族が安心して笑顔で過ごすこと。
映画や絵本を通してハロウィンの世界に触れれば、
街のデコレーションや学校での話題もぐっと身近に感じられるはずです。

ルールを守って安全に、そして心から楽し芽ますように。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!

みなさまの毎日が 小さな幸せであふれますように。 

*あみのままノート*


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この記事を書いた人

3人の子持ちアラサーママ。海外に全く縁がない人生だったはずが、気づけばアメリカ移住。あっという間に5年以上が経過。持ち前の明るさと、負けへんでの精神で、毎日を楽しんでいます。お料理、ハンドメイド、子育てのこと、夫のUSMLE受験(妻の目線)を発信しています。

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